円滑に引越しするために気を付けたい忘れがちな荷物や手続き
引越しが決まると荷造りをしますが、意外と盲点となって運ぶのを忘れてしまう物が多くあります。荷造りのほかには住所変更などの手続きをする必要がありますが、慣れていないと何の手続きをすべきなのか、分からないことも少なくありません。また、引越し後に忘れずやっておいた方が良いこともあります。
ここでは、特に引越しで忘れやすい準備や手続き、荷物と引越し後にやるべき手続きなどについて紹介しています。この記事を読めば、引越しですべきことを漏れることなく準備できるはずです。
目次 [非表示]
- 不要な荷物は処分しよう
- 引越しの見積もりをとろう
- 引越しの事前準備で忘れやすいこと
- 電化製品を運びやすい状態にしておく
- レンタルしたものを返しておく
- 屋内にある忘れがちな荷物
- 屋外にある忘れがちな荷物
- ダンボールは無料で手に入れよう
- ペットの引越し先への連れて行き方
- 忘れがちな引越し前にやるべき住所変更手続き
- 市役所でしておくべき手続き
- 利用中のサービス
- 郵便局で転送届の手続きをする
- 引っ越し後にする手続きと忘れがちなこと
- 荷物を入れる前に部屋の状態の記録を残す
- 引越し後にやるべき手続き
- まとめ
※相場情報は実際の買取価格と異なる可能性がございます。
不要な荷物は処分しよう
引越しの準備をしていると忘れていた物や不要な物が出てくることが多いです。
引越しの荷物をまとめると同時に断捨離をするということはよくあることです。
ただ処分するのではなく、物によっては値段のつくものもあります。最近ではフリマアプリの活用や、買取サービスの利用など、処分方法が増えています。
ただ捨ててしまう前に、このようなサービスを利用してみると、思わぬ臨時収入につながり、引越しの費用に充てることができた…なんてこともあるかもしれません。
引越しの見積もりをとろう
引越し業者の選定の見積もりは忘れずにとりましょう。引越し業者はたくさんあるので、業者比較のために相見積もりを取ることをおすすめします。
忙しい引越し準備に加えて1社ずつ見積もりを取るのは大変です。そんな時は一括で見積もりを確認できるサービスが便利です。
「SUUMO引越し見積もり」は、リクルートが運営する知名度抜群の住宅情報サイトSUUMO(スーモ)の引越し見積りサービスです。
大手はもちろん地域密着型まで一番安い引越し業者が簡単に見つかります。
SUUMOの引越し見積りのポイントとしては電話番号なしで申し込みが可能である点が挙げられます(名前とメールアドレスは必須)。
一括査定にありがちな営業電話がたくさんかかってくるといった煩わしさがなく、メールであればご自身のペースでやりとりをすることができ、利用しやすいサービスです。
引越しの事前準備で忘れやすいこと
引越し作業は日々のルーチンに加えて、荷造りや手続きをしなければならないため、非常に忙しいものです。何かし忘れたことがないように気を付けているつもりでも、抜け漏れが発生する可能性はゼロではありません。
ここでは、そんな引越しで忘れがちな荷物、手続きについてご紹介します。やり忘れがないよう、ぜひ参考にしてください。
電化製品を運びやすい状態にしておく
どんな家でも洗濯機や冷蔵庫といった電化製品があると思いますが、引越し業者に運んでもらうには事前準備が必要です。準備ができていないと運搬できないため注意しましょう。
洗濯機の場合
家の洗濯機がドラム式の場合、輸送用の固定ボルトが要ります。洗濯機のボルトは家に設置するときに付属しているもので、取り外した物をどこかに保管してあるはずです。探して用意しておきましょう。もしボルトがなければ、輸送時に故障する原因になる恐れがあり、引越し業者に運んでもらえないことがあります。
また、洗濯機の排水ホースが上向きに立て掛けた状態になっているか確認してください。上以外の向きになっていると、ホースに残った水がこぼれて一面水浸しになる可能性があります。
冷蔵庫の場合
次に冷蔵庫の電源をオフにして霜取りを行います。電源オフの状態で何時間か経てば、冷凍庫などに付いていた霜は溶けます。最新の冷蔵庫なら自動で霜取りをする機能が付いていることがあります。機能がある場合は特に霜取りでは何もする必要がありません。
石油ストーブの場合
暖房器具で石油ストーブを使っている場合、タンク内の灯油をあらかじめ抜いておかなければなりません。引越し業者は発火しそうな物を運ぶことができないからです。もし石油ストーブを運んでもらいたいなら、タンク内の灯油をポリタンクに移して、さらにストーブの空焚きをしましょう。灯油の入ったポリタンクは自分で運ぶ必要があります。
パソコンやレコーダーの場合
パソコンやブルーレイレコーダーなどの精密機器がある場合、念のためにデータのバックアップを取ることをおすすめします。精密機器は衝撃に弱く、輸送中に内部データが消失する恐れがあるためです。機器本体の破損は補償されても、データは対象外になることがほとんどです。万が一に備えて、USBメモリや録画用ディスクなどを活用して、データを復元できるようにしておくと安心です。
レンタルしたものを返しておく
レンタル品がある場合は返却しておきましょう。例えば、図書館で借りた本やレンタルDVD・漫画・CDなどがあります。忘れた場合、距離によっては返しに行くのが面倒なことになる可能性があります。
図書館の本は郵送での返却に対応していることが多いですが、送料が掛かります。多大な労力やちょっとした出費が必要になるため、借りたものがないか良く確認しましょう。
屋内にある忘れがちな荷物
引越しをするときは基本的にすべての荷物を家から運び出さなければなりません。しかし、意外と忘れやすい荷物があります。例えば、照明器具やガスコンロ、カーテンなど部屋と同化しやすい物は、引越しで忘れやすい荷物です。
特に天井の照明はもともと部屋にあったものと勘違いして、置いて行ってしまいがちです。荷物の運搬後に気が付くと、高い位置にある分取り外しが困難になりますので注意しましょう。
そして、DIYが趣味の方は自分で作った収納や棚、貼り付けた壁紙などがあると思います。入居したときと同じ状態にして退去しなければならないため、リフォームした部分を元に戻すのを忘れないようにしましょう。備え付けの家具や家電を別の物に変えていた場合も、必ず元に戻しておきましょう。
天袋の中の荷物も忘れやすいです。天袋とは、和室の天井の近くにある小さな押し入れスペースのことです。一般的には普段使わないものをしまっていることが多く、うっかり運び出すのを忘れたまま引越してしまうことがあります。特に五月人形や雛人形といった伝統行事に使うもの、高価な収集品などをしまっている場合も多いため注意してください。
屋外にある忘れがちな荷物
家の中のものはすべて運んだのに、外にある物を忘れていたということもあります。例えば駐輪場の自転車、ベランダの物干し竿やエアコンの室外機、外に置いているほうきやちりとりなどの掃除用品、傘立てなどが忘れやすいです。
衛星放送を見ている場合は外に付けているアンテナを外すのを忘れないようにしましょう。また、衣類をクリーニングに出す場合、受け取るのを忘れる可能性があるため注意してください。
あとは、退去する前にポストの中を確認しておくと良いです。ポストの中に家から出る直前に届いた郵便が入っている場合があります。
ダンボールは無料で手に入れよう
引越しに必要なダンボールは無料でそろえたいところ。多くは契約をした引越し業者が、後日手配してくれます。
見積もり時の荷物量に併せて手配してくれるので、基本的な荷物量は梱包できます。
引越し業者が手配できるダンボールのサイズを越えていたり、見積もりの後に追加で引越し先に持って行きたい荷物が増えた場合はご自身でダンボールを用意しなければならない場合も出てくるでしょう。
ダンボールはホームセンターでも購入できますが、スーパーやコンビニで聞いてみると不要になったダンボールを無料でもらうこともできます。
ペットの引越し先への連れて行き方
ペットは家族の一員ですので、基本的には人間と同じように引越しをしたいところですが、引越し先までの距離などによっては事前に調べておく必要があるかもしれません。
最近ではペット移動専門業者というサービスもあるので、ペットによりストレスを与えずに引越しをさせたい方は検討してみましょう。
忘れがちな引越し前にやるべき住所変更手続き
水道などのライフライン系の手続きは、生活での重要度が高いため、忘れることはあまりないと思います。しかし、市役所やサービス系の手続きはやることが多く、意外と抜け漏れが発生する可能性があり、気を付ける必要があります。次では引越し前に忘れずやっておきたい住所変更の手続きについて紹介します。
市役所でしておくべき手続き
まず転出届・転居届を出す必要があります。遅くとも旧住所を退去する日までに市役所へ提出しなくてはなりません。14日前から出せるため、引越しの予定が定まったら、早めに出すのが良いでしょう。
ほかには、印鑑登録の廃止と国民健康保険の資格喪失手続きがあります。国民健康保険の手続きは、今まで住んでいた市や区から離れる場合に必要となり、同じ市区町村への引越す場合は不要です。
バイク・自動車などを持っている場合も住所変更が必要です。乗っている車両によって手続する場所が異なります。原付の場合は市役所で行い、バイクや自動車は陸運局などで手続きが可能です。
利用中のサービス
サービスの例を挙げてみると、利用しているインターネット回線や携帯電話会社があります。特にインターネット回線は新居で使うために開通工事が必要な場合もありますので、早めに手続きを済ませましょう。
また、銀行口座や保険、クレジットカードなどの金融系サービスも先に手続きを済ませておくことをおすすめします。すぐしなくても不便ではありませんが、金融系の重要書類は転送不要になっていることが多いです。つまり、手続きを忘れていると、新居に大事な書類や郵便物が届かず、受け取れない場合があるため気を付けなければなりません。
郵便局で転送届の手続きをする
転送届の手続きも忘れずにしましょう。手続きをしておくと、旧住所へ届く郵便物を新居に送ってもらえます。手続き時に転送開始日を指定できるため、入居日以降の日付にしておきましょう。
手続きは郵便局の窓口や郵送のほかに、インターネットでも可能です。受付が完了して実際に反映されるまでに最大7営業日程度かかるため、日にちに余裕があるうちに済ませる方が無難です。転送届の有効期間は1年間のため、住所変更の必要があるものは早めに変えてください。
引っ越し後にする手続きと忘れがちなこと
引越し前ほどではありませんが、引越し後にも忘れがちなことがあります。忘れずにやっておいた方が良いことを引越し後の手続きと共に紹介します。
荷物を入れる前に部屋の状態の記録を残す
あわただしい荷造りと荷物の引き取りが済んだら、今度は新居で荷物を受け取り、荷ほどきが始まります。新居での注意点の一つとして、荷物を受け取る前に、入居直後の状態の写真を撮っておくことをおすすめします。
そうすると、家にしばらく住んでから退去するとき、部屋の傷や汚れはもとからあったもので、自分はつけていないと証明できます。もし証明するものが何もないと、敷金が修繕費用として使われる場合があります。
チェックする場所は、フローリングや壁紙、備品の家具などです。目立った傷や汚れがないか確認しておきましょう。撮影機器はスマホのカメラでも構いません。新居へ引越して一息つきたいところですが、念のため忘れずに撮影しておいた方が良いでしょう。
引越し後にやるべき手続き
新居への引越しが済んだ後は、新住所の市役所でも手続きがあります。例えば、転居届・転出届の提出、健康保険の加入や印鑑登録、マイナンバーカードの住所変更があります。マイナンバーカードは転入届を出すときに一緒に持っていくと、新しい住所が記載されます。引越し後すぐに使える身分証明書にもなり便利です。また、国民年金や厚生年金の住所変更も必要です。国民年金は市役所、厚生年金は勤務先で手続きを行います。
そして、後回しにしてしまいがちなのが、運転免許証の住所変更です。すぐにやらなくても影響はないですが、免許更新を通知するハガキが新居に届かなくて、免許証の期限が切れてしまうということが起こりかねません。引越してすぐに手続きを済ませておくのがおすすめです。
まとめ
引越し前の準備として、冷蔵庫の霜取りやドラム式洗濯機のボルトの用意が必要です。運ぶのを忘れやすい荷物には、部屋と同化しやすい家具家電、屋外の物などがありますので、よく確認して荷造りしてください。レンタル品がある場合は返すのを忘れないようにしましょう。元に戻すべき物があるなら復元しておきましょう。直さないまま退去すると、後日になって費用を請求されることもあります。
引越し前にすべき手続きは主に市役所でするものが多いですが、銀行などの金融機関、利用しているサービスの住所変更も忘れずにしておきましょう。引越し後は市役所で転入届などを出すほかに、運転免許証の住所変更もしておきましょう。