今住んでいるところから引っ越しを考えた場合、条件一つになるのが駅から何分ではないでしょうか。
物件の情報誌にも必ずといっていいほど、駅から何分と記載があります。
駅から近いから便利なのだろうと、安易に考えてはいけません。
この記事では、なぜ賃貸物件での駅近物件は人気なのか、そのメリットとデメリット、またチェックポイントをご紹介します。

駅近の目安距離とメリットについて

皆さん駅近と言われる距離をご存じでしょうか。
不動産では80mの距離を徒歩1分と計算しています。
それにより、400mの距離であれば徒歩5分となり、その圏内が駅近と言われています。
駅近のメリットとして通勤通学に大変便利です。
車を持っていない方には出歩くのは公共交通機関になります。
駅が近いと、通勤や通学だけではなく、遊びにいくのにも便利です。
駅が近い分、朝はゆとりをもって起床の時間が考えられ、朝食も慌てることなく食べられるでしょう。
自由な時間が増えるのはメリットの一つです。
朝、家をでて駅で忘れ物に気づいたときに、取りに行くこともできます。
駅周辺であれば、駅から家まで往復で10分程度となり、取りに帰っても遅刻の可能性は低くなるでしょう。
帰宅時のとくに疲れているときは、駅近でよかったと実感できます。
また駅の近くは商業施設が多い傾向です。
利便性が良く買い物に困ることなく、もし買い忘れがあってもすぐ買いに戻れます。
買い物の重たい荷物を持って、歩く距離が短いのもメリットのひとつです。
10kgのお米を持って、距離を歩くのは大変なことでしょう。
あまり天気に左右なく買い物ができるのもメリットです。
晴れている日は問題なく買い物ができ、たとえ悪天候であっても雨や風に濡れる時間が少ないので、天気が悪くても買い物が苦ではなくなります。
さらに夜遅くまで営業する店も多く、駅周辺の道路は街灯が多く存在します。
道が明るく多くの人目があるため、夜道に女性が一人で歩いていても安心して帰ることが可能です。
駅周辺では犯罪率が低くなっています。
人が多く集まる場所は、おのずと病院も多くなります。
たとえ大きな病院が離れていても、つながりはあるので安心です。
駅にはだいたい交番があります。
万が一のトラブルに、すぐに駆け込むことができるのは女性にとっては嬉しいメリットではないでしょうか。

余計な移動費がかからない

さらに駅近のため、バスやタクシーに乗る必要がないため、余計な移動手段の費用を抑えることができます。
タクシーは高く、バスは時間通りにこないことが多いでしょう。
バスは電車に比べて最終バスが早いため、あわてて帰らなくてすみます。
お友達が多い方には、人を招きやすいメリットもあります。
駅から距離が離れていると道案内も大変でちゅうちょしてしまいますが、駅近であれば自分が迎えに行くか目印を伝えるだけですみます。

駅近のデメリットは何があるか

駅近のデメリットとして、賃貸物件の賃料が割高になります。
駅によって異なりますが、駅近になると約1万円高くなることが多い傾向です。
毎月1万円多く払うのは出費が大きく、経済面で考える必要があるでしょう。
また駅周辺は電車の音、踏切の音、人が多く利用する駅では賑わいの騒音を感じます。
線路付近の賃貸物件の場合は、電車の音だけではなく振動も気になるかもしれません。
駅周辺は多くの方が行きかいますので、低い階の賃貸物件の場合、視線が気になりカーテンが開けずらくなるかもしれません。
窓から人が歩く音、キャリーケースを引きずる音、話し声などの騒音や歩く人々の視線が入るデメリットがあります。
駅周辺では建物が密集していることが多く、隣の建物が近い状態です。
窓を開けたら、隣の建物の壁ということもありえます。
隣の建物から部屋が丸見えな状況もありえるでしょう。
日当たりや住みやすい環境を求める方にはデメリットとなり、駅から離れた賃貸物件をおすすめします。

騒音と治安に心配

駅周辺は飲食店や商店街が多いのが特徴です。
夜遅くまで営業している店も多く、夜中でも騒音に悩まさられるでしょう。
お店への呼び込みの声、お店の音楽、酔っ払いや若者たちの話し声など、どうしても騒音トラブルになりやすい物件となります。
酔っ払た方が多いと治安に対しての心配がでるかもしれません。
人通りがあるから100%安心ではなく、通行人と不審者の見分けがつかないデメリットがあります。
不審者に対する、警戒と防犯意識は持つようにしましょう。
車を持っている方には駐車場が高い上に、見つけにくいかもしれません。
駅周辺に住んでいる方だけではなく、近くの企業で働く方も駐車場を利用します。
せっかくの駅近物件でも駐車場は遠いということにらないよう、不動産会社に相談してください。
賃貸物件がマンションの場合は、入居者専用駐車場を利用できるか確認をおすすめします。
日当たりが良い部屋を選んでも油断はできません。
駅周辺は再開発がおこなわれることが多く、大規模なタワーマンション、大きな商業施設が建つ可能性があります。
将来、日当たりが悪くならないか、再開発計画やマンション建設の予定を確認しましょう。
意外なデメリットとして、駅が近くなったことにより、運動不足になった方もいます。
普段、何気なくおこなっている通勤や通学が運動になっていた方には、駅が近くなることで運動不足になるでしょう。
休日に散歩をおこなうなど対応してみてください。

駅近物件選びのチェックポイント

駅近の賃貸物件を選ぶさいの気を付けたいチェックポイントがあります。
距離的には駅から5分でも、賃貸物件によっては5分以上かかる場合があります。
たとえば出入り口が、駅と逆方向の場合では歩く距離が伸びるでしょう。
また駅までの道が上がり坂や、下り坂があることも考えられるため、賃貸物件から駅、駅から賃貸物件まで歩いてみてください。
自分で実際に歩いて確認するのがポイントです。
さらに歩くさいには、周辺環境も確認しましょう。
周辺にどんなお店があるのか、風俗店やパチンコ店などがないか確認をおすすめします。
人によって、許容範囲が異なるため自身がどこまで許容できるかどうかは人それぞれです。
場所によっては、昼は静かで夜がうるさいや、そこまで気にしない場合もあるでしょう。
できれば実際に歩くのも、朝、昼、夜と往復でチェックするのもおすすです。
交番の場所や、街灯など、少し遠くなるけどこっちの道の方が明るいなど確認ができます。

開発予定の確認

駅周辺で今後の開発予定がないかチェックポイントです。
開発予定地だった場合、どのような開発内容か確認しましょう。
内容によっては、駅の出入り口が変わる可能性もあります。
利便性が悪くならないか、工事の音に悩むなどないよう事前確認が大事です。
駅近物件は賃料とバランスが重要となり、賃料が負担にならない毎月払える金額であることがポイントになるでしょう。
大丈夫だろうと思ったけど、実際に払うのが大変ですぐ引っ越しとなると、引っ越し代金が高くつく恐れもあるので、賃料をいくらまでかは決めておくことをおすすめします。

まとめ

駅近の賃貸物件では、さまざまなメリットがありますが、一番トラブルになりやすい騒音というデメリットがあります。
自分がどのような環境で住みたいのかがとても重要になってきます。
メリットの方が強いかどうか検討し、物件探しをすることをおすすめします。