マイホーム購入の平均年齢は?購入するタイミングや時期の決め方
マイホームの購入時期を検討するとき、購入者の平均年齢が気になる人もいるのではないでしょうか。どのようなタイミングで購入するとよいのか悩む方もいるかもしれません。今回の記事では、国土交通省の資料に基づいたマイホーム購入者の平均年齢・年収などの情報や、マイホーム購入を決めた体験談などをご紹介します。
マイホーム購入者の平均的な年齢や年収、購入資金は?
マイホームを持ちたいと考えながらも、年齢的な購入のタイミングが分からず悩んでいる人もいるのではないでしょうか。一般的には、何歳頃にいくらのマイホームを購入する人が多いのか気になる人もいるでしょう。
まずは、国土交通省の資料に基づいたマイホームを購入の「平均年齢」「年収」「購入資金」を住宅の種類別にご紹介します。
マイホーム購入者の平均年齢
初めて住宅を取得する「一次取得者」の世帯主の年齢を見てみましょう。注文住宅の場合「30代」が48.4%、次いで「40代」が25.0%となっています。分譲戸建住宅の場合は、「30代」が51.3%で「40代」が22.5%、分譲マンションの場合は「30代」が51.7%で「40代」が26.5%と、いずれも30代でマイホームを持つ方が多いようです。
中古戸建て住宅の場合は「30代」が38.1%で「40代」が33.9%となっています。中古マンションの場合は、「30代」と「40代」がそれぞれ3割程度です。
マイホーム購入者の平均世帯年収
マイホーム購入者の年収について見ると、一次取得者の平均世帯年収は、注文住宅の場合だと731万円(三大都市圏のみの場合791万円)、分譲戸建住宅の場合は641万円となっています。
分譲マンションを購入した方の平均世帯年収は、第一次取得者の中で最も高い752万円です。中古戸建住宅の場合は628万円、中古マンションの場合は656万円となっています。自分の収入でも購入できるのか、住宅ローンの返済はできるのかと気になる方は、参考にしてみるとよさそうですね。
マイホーム購入者の平均購入資金
購入資金を見ると、土地を購入した注文住宅新築世帯で4,294万円(全国平均)、分譲戸建住宅世帯で3,644万円(三大都市圏平均)、分譲マンション世帯で4,180万円(三大都市圏平均)でした。
中古戸建住宅世帯では2,324万円(三大都市圏平均)、中古マンション世帯では2,552万円(三大都市圏平均)となっています。購入資金のうち自己資金の比率を見ると、注文住宅新築世帯で19.2%、分譲戸建住宅世帯で22.0%となりました。
一戸建てなのかマンションなのか、購入する住宅により違いはありますが、800万円から1,300万円程度の自己資金を用意しているようです。
【体験談】マイホーム購入を決めたタイミング
マイホームを購入する理由や時期は人それぞれです。年齢だけではない、さまざまな事情やタイミングにより購入を決める人が多いでしょう。具体的にどのようなことがきっかけでマイホームの購入に至ったのか、住宅購入経験者の体験談をご紹介します。
結婚や子どもができたタイミング
「結婚前は小さなアパートに住んでいましたが、結婚後2人で暮らすには狭すぎると判断し、住宅展示場を訪れたことをきっかけに思い切ってマイホームを購入しました」(30代男性)
「これまでは駅に近いマンションを借りていましたが、妻の妊娠を機に、子育て環境が整っている地域にある分譲マンションを購入しました」(30代男性)
結婚や出産といった家族が増えるタイミングで、マイホームを購入する人がいるようです。このほか、マイホームの購入は引っ越しを伴うことになるため、子どもの入園や入学の時期にあわせたという人もいました。
子どもが親元を離れたタイミング
「早い時期にマイホームを購入すると、子どもが独立したあとに子ども部屋など使わない部屋が出来てしまうと考えました。そのため、子どもが独立したタイミングで、夫婦2人だけで住むための小さな住まいを購入しました」(40代女性)
子どもが親元を離れるタイミングで、夫婦2人で住む家を購入する人もいるようです。ある程度生活設計が固まってからマイホームを持つことも、後悔なくマイホームを購入できるタイミングなのかもしれませんね。
住宅ローンの返済を考えたタイミング
「住宅ローン返済期間を35年としたときの完済年齢や返済額を考え、マイホームを購入しました。できるだけ早めにローン返済を始めたいと思っていたので、計画通りに住宅購入が決まったときにはホッとしました」(20代男性)
住宅ローン返済期間や返済額を考えて、マイホーム購入のタイミングを決めた人もいるようです。住宅ローン返済期間は30年以上が一般的となっています。住宅ローン返済期間や返済額など、完済までの資金計画を立て無理のないタイミングで住宅購入できるとよいのではないでしょうか。
後悔しない!マイホーム購入のポイント
将来を見据えた生活設計を立てておく
マイホームを購入するときには、家族の生活設計を考えておくことが大切です。子どもが産まれたときや成長したとき、また定年後などはどのようなどのような生活を送りたいのかを想定するとよいでしょう。生活設計を考えたうえで、暮らす地域や住宅の間取り、一戸建てかマンションかなどを検討すれば、のちのち後悔することも少ないはずです。
メリットとデメリットを把握して検討する
パッと見て素敵な住宅が見つかったからと言って、衝動的に購入するのは避けたいところ。メリットの多い素敵な住まいに見えたとしても、後になって許容できないデメリットが見つかることもあるからです。
気になる住宅があったら、「時間帯を変えて周辺の様子を見に行く」「子どもが通う小学校の通学路を歩き、安全かどうか確かめる」など、あらゆる角度から検討することが大切です。
住宅ローンは無理のない返済計画を立てる
一戸建てでもマンションでも、マイホーム購入の際はほとんどの人は住宅ローンを組むでしょう。近年では、頭金なしで住宅ローンを組むことも可能ですが、ある程度頭金を入れておくことで、住宅ローン返済額は少なくなります。
手元に残しておきたい金額と、毎月の返済額とのバランスを考えて、住宅ローンとして借りる金額を検討することが大切になるでしょう。また、「住宅ローン減税(控除)」を活用することも覚えておきましょう。一定の要件を満たせば、所得税控除を受けることが可能です。
住宅ローンを上手に活用し、無理のない返済計画を立てることで生活にもゆとりが持て、後悔しないマイホーム購入につながります。
マイホーム購入のタイミングは人それぞれ
今回の記事では、マイホームを購入した人の平均年齢や年収などのほか、購入するタイミングをご紹介しました。マイホーム購入者の年齢は30代が多く、結婚や出産、または子どもの成長といったライフステージにあわせて購入している方も多いようです。
また、マイホームを購入するときに後悔しないためには、住宅ローンについて「いつから返済を始めたいのか」「毎月いくらなら返済可能か」などを検討し、無理のない返済計画を立てることが大切です。統計上の数値はあくまで平均値ですので、自分に置き換えた場合にどうかを考える参考にしましょう。購入の時期を家族でしっかりと話し合い、良いタイミングで住宅購入できるとよいですね。