賃貸の木造アパートは敬遠されがち?やめとけと言われる理由と対策まとめ
目次 木造アパートが敬遠される理由3つ 木造アパートを選ぶ時のメリット3つ 木造アパート 自分で出来る工夫 まとめ |
お部屋探しをされているお客様に希望条件を伺うとよく「木造以外で!」と言われます。
初めて一人暮らしをされる学生さんや、引っ越し経験の浅い人は
「友達にやめとけって言われたから…」とか
「なんとなく良くないって聞く」など、とてもあいまいな理由で
木造NGのお部屋探しをされている方が多く見受けられます。
なんとなくイヤだ!となる前に
こちらの記事で木造アパートの特徴をメリット・デメリットあわせてまとめてみるので
読んで参考にしてみてください。
「なんとなく」で条件から外してしまうと、あなたにピッタリの条件のお部屋を
見逃してしまうかもしれません。
木造アパートが敬遠される理由3つ
木造アパートはなぜ敬遠されるのか、まとめました。
1つづつ見ていきましょう。
【1】音が響きやすい
木造アパートは、音の面で不安に思う人が多くいるようです。
上下左右の隣人の足音が響いてきたり、生活音が聞こえてくるとストレスに感じる人も。
建物構造は主に木造・鉄骨造(軽量・重量)・鉄筋コンクリート造(鉄骨鉄筋コンクリート造)とありますが、中でも木造は音が響きやすいといわれています。
ただし、前回防音の話を書いたときにも記載しましたが「木造だからダメ」とか「RC造なら大丈夫」と安易には言えません。
詳しくは防音対策の記事も併せて読んでみてください。
【2】虫が出やすい
自然素材である木材を加工して柱や壁とするため、どうしても隙間が生まれやすい傾向にあります。
もちろん、鉄筋・鉄骨造の建物が虫が出ないというわけではありません。
また築年数が古くなってくると、木材が痛み傷つき虫の侵入しやすい
隙間が増えてくるので、虫が苦手な人は対策が必要となります。
【3】空調が効きにくい
前述したように木造アパートは柱や壁の間に隙間があく上、気密性は高くないので
冷暖房の効果を感じにくいことがあります。
夏冬は外気温の影響を受けやすく、空調を使用していてもすぐに効果が出ない可能性があります。
端的に言うと夏は暑いし冬は寒い。当たり前ですが…。
気温変化に弱い人は、冷暖房器具を追加で購入しなくてはならなかったり
体調にも変化が出るので自身で対策が必要です。
木造アパートを選ぶメリット3つ
それでは今度は木造アパートを選ぶときのポイントをみていきましょう。
お部屋探しの希望条件から外されやすい木造アパートですが
近年は材料の品質向上や加工・工法によってマイナス面は改善されています。
【1】賃料が抑えられる
木造アパートは家賃設定が安いのがメリットの一つといえます。
鉄筋鉄骨に比べて、加工しやすい木造アパートは建築費用も抑えられるので全体的な賃料は安くなります。
合わせて鉄筋鉄骨造のマンションに比べると、建物内の部屋戸数が少なく、共有部分にエレベーターなど高額な設備がないので
管理費(共益費)も安いところが多いですね。
賃料の安さは気にされる方が多いところだと思いますので
重視される方は木造を検討してみてください。
【2】梁がない分部屋が広く使える
鉄筋・鉄骨造のマンションは構造上部屋によって梁が出っ張ったり、柱が張り出しお部屋のスペースが少なくなることがあります。
お部屋探しをしていると専有面積の記載がありますが、梁の出っ張りがある場合思っているより狭く感じるのではないでしょうか。
加えて家具を配置する際に張り出した柱や梁を考慮すると、使えないスペースが生まれてしまうので、余計に狭く感じてしまうこともあります。
逆に木造は柱が細く梁も出ないので部屋の中にデッドスペースが生まれにくいです。
家具の配置を考える時に柱や梁の出っ張りがない方が自由度が高くオススメです。
【3】燃えにくい・倒れにくい
木造と聞くと火災や地震など災害に弱いイメージがあるかもしれません。
木材は可燃物質ですが、万が一火事になっても木炭化すると燃えて崩れ落ちるまでに時間がかかります。
鉄は燃えると溶け出すので倒壊のスピードは早いそう。
もちろんコンクリートには勝てませんが、木造だからと言って災害に弱いと言うわけではありません。
地震に関しても、鉄やコンクリートが安全と思われるかもしれませんが
木材は軽いので、組み方次第では耐震性に優れた建物となります。
木造アパート 自分で出来る工夫
木造アパートで気になることについて、自分でもできる対策方法をまとめてみます。
【1】床に厚めのマットを敷く
木造アパートは隣室からの騒音も気になりますが、自分の足音や生活音が響いてしまっていないか気にされる方も多いです。
その場合、床にマットやラグを敷くといくらか軽減できます。
最近は100均などでもジョイントマットが手に入りますし
ホームセンターに行けば大きめのマットや厚手のラグやカーペットも購入できます。
合わせてルームシューズを合わせるのも効果があります。
マットを敷くと、自分の足音対策になるだけでなく素材によっては吸湿・保温効果も期待できるので、より一層快適に過ごせます。
【2】すきま埋めテープを活用する
木造アパートは構造上、すきまが開くことがあるのでクッション素材のテープを使って埋めると様々なメリットがあります。
まず、音漏れに関しても防音効果を発揮します。
窓をしっかりと閉めても、すきまがあると室内の音も漏れ出しやすいですし
外からの音も入ってくるので窓のすきまなどしっかりと塞ぐと音漏れを軽減できます。
また、すきまを塞ぐことで室内の温度を保ちやすくなります。
冷暖房で過ごしやすく調整した温度が逃げてしまうと余計な光熱費がかかってしまうので
無駄なすきまを減らすと効率的に室内を快適に保てます。
【3】壁にクッションシートを貼る
壁用のクッションシートを貼るのもオススメです。
防音対策にもなりますし、クッション性の高いものが多いので室内の温度を逃さない効果も期待できます。
またデザイン性にも富んでいるので、一部分でもシートを貼ると手軽に違った雰囲気に変えることができます。
値段はピンキリなので、好みに合ったものを選んでみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
木造アパートのメリット・デメリットについてまとめてみました。
特に理由もなく木造アパートを選択肢から外していた方は場合によって希望に近い物件に出会えることもあるので、メリットデメリットを知って
選択の幅を広げてみてはいかがでしょうか?